わざわざ比べるようなものではないと思うけど、まあ興味ある人は見てってください。
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全体の様子を俯瞰で見ていたりバランスをとったりとこの2人て似てるところもあるんだけど、全然違うなと思うことがあるんです。その中で最も大きいのが、役への向かい方です。
神谷浩史は、キャラクターに正面から向き合って、少しずつ近づいて重ねていって同化する感じ。それに対して櫻井孝宏は、キャラクターを遠くから他人として見ている感じ。そして自分との違いや距離感を理解して、自分の中にそのキャラクターを映す感じ。
そもそも、この2人はアニメ文化との付き合い方が全く違うと思うんですね。神谷浩史はアニメやゲームが大好きで、サブカルチャーにどっぷりつかってりるじゃないですか。でも櫻井孝宏はむしろ日本でのサブカルチャーの隆盛をちょっとおかしいと思ってて、何歩か引いて見てる。そういう距離感が役作りにも出ているんだろうなと思うんですね。
この流れで言うとアレですけど、個人的にはアニメの岸辺露伴役は櫻井孝宏で良かったと思ってて、それは櫻井孝宏なら露伴をただのいわゆる露伴で終わらせないからなんです。露伴はツンデレであるかもしれないけどただのツンデレではなく、変人であるかもしれないけどただの変人ではない。あの人は漫画を描くために生きてる人なんですよ。それが軸にあってのツンデレであり変人なんです。
そういう漫画の中の“キャラクター”ではなく漫画を描く“人間”として、櫻井孝宏なら演じてくれると思った。というか、実際演技を見て(聴いて)思った。
櫻井孝宏は元々絵の道に進みたかったそうで、声優の口から皇なつきなんて名前が出てきたときはたまげましたが、そういう人なら荒木飛呂彦を好きでないわけがないし、5部ゲーではブチャラティを演じもした人はあの作品に対してどういうスタンスなんだろうとものすごく興味をそそられていたわけなんですが、やはり普通のジョジョオタとは一線を画したジョジョ論があったようです(杜王町RADIOより)。正直そのへんを聞いてみたいのですが、まあそのへんは得意の妄想で補完しますよ。
なんか結局櫻井孝宏の話になったな。でも神谷浩史には触れてはいけない部分が多い気がするんですよねー。
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